スイスは西はフランス、南はイタリア、北はドイツ、東はオーストリアと大きく4つの大国に囲まれた山岳国。ここに住む魅力の一つは、国境越えの遠足!!!
今回は、フランス東部に位置し、フランシュ・コンテ地方に位置するスイス国境と接するジュラ県へ足を延ばしてきました。
二国の国境をまたいで走るジュラ山脈にその名を由来し、南北に80㎞、東西に6㎞に広がる縦長のエリアです。
大陸性の気候の影響を受け、冬は長く厳しい寒さが続くのに、夏は暑い、、、、
この気候が、長い歴史を持つ葡萄作りの土台となっているそうです。
まずは、三つの谷が合流する独特の地形に囲まれたボーム・レ・メッシュー村でグルメなランチ♪
石灰岩質におおわれた泥灰土の土壌で作られた葡萄により、独特な風味を持つジュラワイン。
土の性質からミネラル感があると称されるそうです。
独特の風味を持つジュラワインは、出される料理やチーズとの相性の良さにびっくり。
北からアルボア(Arbois)、シャトー・シャロン(Chateau-Chalon),レトワール(L’Etoile)という3つの自治体の名を呼称するものと ,コート・ド・ジュラ(Cote de Jura)という地方名をつけたものの4つに分けられます。
食後は、趣のある小さな村内を散策。
このエリアでしか作られていない珍しいヴァン・ジョーヌというワインにも出会いました!
フランス語で黄色を意味する、ジョーヌ。
言葉の通り黄色い外見が特徴のワインです。
もちろん、ヴァン・ジョーヌの中でも最高級とされる、シャトー・シャロン村へも足を延ばします。
ジュラ地方固有種のサヴァニャンを使用し、通常のワインと同じように発酵させた後、木樽に移してなんと、最低6年間熟成させるそうです。
気化によりワインは少しずつ目減りしていく過程で、産膜酵母が酸素を食べて活動し、ワインの表面にはフルール(皮膜)が形成されます。
このフルールがワインを徐々に黄色にし、独特の味をワインに与え「黄金の味」と称されるヴァン・ジョーヌを作り上げるのです。
この土地で栽培されているブドウは現在5品種。
赤ワイン用のピノ・ノワール、トゥルソー、プールサール、白ワイン用のシャルドネ、サヴァニャン。
かってはフランス有数の大ワイン産地であったそうですが、19世紀のフィロキセラ禍(害虫被害)で大打撃を受け、生産規模が大きく縮小してしまったそうです。
生産者が減ったこともあり、国内で主に消費され、日本ではめったにお目にかかれない希少価値の高いワインたち。
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