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スイス鉄道旅、ベルニナ・エクスプレス

2022年07月01日

スイスと言えば、鉄道マニアにも知られる鉄道国です。
様々な路線が国中を網羅していますが、今回はグラウビュンデン州を走るベルニナ・エクスプレスをご紹介!

ユネスコ世界遺産に登録されているレーティッシュ鉄道路線のパノラマルートです!

サンモリッツを出てすぐのアーチ橋

レーティッシュ鉄道が運行しているベルニナ・エクスプレスは、クールからサンモリッツ/ダヴォスまでのアルプラ線、サンモリッツ/ダヴォスからイタリアのティラノまでのベルニナ線を走ります。

今回は、観光客にも人気のサンモリッツからアルプ・グリュムの区間を乗車しました~!!!
まずは、サンモリッツに宿泊。

サンモリッツ・ドルフの学校前広場

さすが、サンモリッツ。高級ブランドが立ち並びます。

駅前からドルフ中心部へ上がっていく地下道はギャラリーにもなっています。

サンモリッツ駅

駅中に併設された観光局

駅前の湖から見るサンモリッツ・ドルフ

駅前から湖を挟んで対岸に広がるサンモリッツ・バード

このエリアは、提携ホテルに2連泊以上すると、一部の鉄道やゴンドラ、リフトなどの乗り物が乗り放題になるというとってもお得なベルグバーネン・インクルーシブというサービスがあります。

このサービスを利用すると、ベルニナ・エクスプレスのアルプグリュムまでの区間も含まれるので、予約料金は別途必要になりますが、乗車料金は不要です。

車内には飲み物などの販売員が回ってきます。

窓が大きいパノラマ車両!!!

2等車両の車内

ベルニナ山群とベルニナ・エクスプレス

ビューポイントでは、電車もゆっくり走ってくれます♪

Lej Nair(レイ・ナイル)の流れは北海へ

ラーゴ・ビアンコ沿いを走るベルニナ・エクスプレス

ラーゴ・ビアンコの水は地中海へ~

オスピッツォ・ベルニナ駅

ベルニナ・エクスプレスの最高地点はオスピツィオ・ベルニナで、標高は海抜2,253m。
この最高地点を境に、北は北海、南は地中海へと流れていく分水嶺にもなっており、ロマンシュ語/ドイツ語からイタリア語へと言語の境界にもなっているのが、4言語を持つスイスという国の面白いところです。

6月初旬、標高2,000mを超えたあたりで高山植物が咲き始めていました~

ツツジ科のミネズオウ

サクラソウ科のプリムラ・ラティフォリア

サクラソウ科のプリムラ・ヒルスタ

ジンチョウゲ科のダフネ・ストリアタ

 

アルプ・グリュム駅に到着!

駅の目の前にはパリュー氷河、、、後退しているので氷河湖の青が際立ちます。

アルプ・グリュム駅に入ってくるベルニナ・エクスプレス

ベルニナ・エクスプレスの特徴は、歯車を使ったラック式鉄道ではなく、一般的なレールを使った鉄道でアルプス最高地点を走る鉄道!というところ。
乗っていると、ぐるぐる回りながら標高を上げ下げしているのがよくわかります!

眼下のポスキアーヴォに向かってさらに弧を描きながら標高を下げていくベルニナ・エクスプレス

アルプ・グリュム駅のマグカップでホットチョコレート♪

伝統料理のピツォッケリ

このエリアの伝統料理の一つにそば粉を使ったピツォッケリという料理があります。
そば粉とチーズとジャガイモの相性がいいことに驚く料理!笑

 

この路線の寄り道ポイントとして、人気なのはベルニナ・ディアヴォレッツァ駅に併設するディアヴォレッツァ展望台。
天気が良ければ、こんな途中下車での寄り道も鉄道旅の醍醐味ですね♪

ベルニナ・ディアボレッツア駅

ロープウェイで一気にディアヴォレッツア展望台へ

展望台に出ると目の前に広がるベルニナ山群

左手にはピッツ・パリュー(3,905m)、右手正面にはこのエリア最高峰のピッツ・ベルニナ(4,049m)までの大迫力~

絶景で一杯♪

ゴンドラ乗り場に新設されたVRで氷河を詳しく知ることができるエリア

画期的なシステム

後退していく氷河を保護するために、スイス各地で様々な研究が進められています。
ここではモルテラッチ氷河に人工雪を降らせるプロジェクトが紹介されており、
VR(バーチャル・リアリティ)で氷河の詳細をより分かりやすく体験することができます。
乗り場にできた新しいこの施設、電車の待ち時間に立ち寄る価値がありますよ!!!

今回は途中下車をしましたが、全線を網羅すると国境を越えてイタリアのティラノが終着。
鉄道で国境を超えるというのも、島国日本では体験できない楽しさです☆

 

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