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アイガー登山(中編)

2015年06月27日

夕日が沈んでいる頃にふと後ろを向くと、
こちらにも絶景が。

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グリンデルワルトの象徴の山、ヴェッターホルン(3692m)。
ハイジが「山が燃えている」と表現しそうなアーベントロートでした。

ちなみに日本人では昭和天皇の弟にあたる
秩父宮殿下が槇有恒氏を伴ってこの山に登られています。

 

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さらに右手にはベルン州最高峰のフィンスターアールホルン(4274m)の横には、
綺麗な満月が浮かんでいました。

この時間の山は静かで穏やかで、
昼間にみる表情とはまた違って見えました。
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この日はしばらく悪天候が続いた後で、ようやく晴れた日。
山小屋の外には、予約が取れなかったため、
シュラフで寝る人も数名いました。
この後はしばらく談話タイム。
ビールを飲みながら過去の登山話を話し合う人も居れば、
サクっと寝る人も。

ダイニングルームにはこの時までに、
どのグループが何時から食事をするかが張り出されていて、
地元のガイドがいるパーティーを中心に3時ぐらいから4時半ぐらいまで
30分ごとに割り振られています。

私たちのパーティーはゆっくり4時半からでしたので、
こんな山の上で500mlのビールを一人3本も空け、
明日へのガソリン補給!

夜10時ぐらいになるとさすがに小屋は静まりかえってきます。
私たちも明日の起床時間を確認して就寝。

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・・・しかし、緊張からなのか、興奮からなのか、
周りのいびきオーケストラのシンフォニーの為か、
一睡も出来ず2時に。

用を足しに小屋の外のトイレへ行くと、
またまた綺麗な景色を目にし、急いでカメラを取りに戻ります。

 

 

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一面に広がっていた雲海が消え、
ヴェッターホルンの裾野に広がるグリンデルワルトまでくっきりと見えます。
思わず我が家の場所を確認してしまいます。

満月のお陰でまるで昼間の様な明るさ。
月光が作ったアイガーの影も右手には見えています。

うっすらと遠くが赤く、日の出の用にも見えますが、
おそらくこれは少し大きめの都市・ルツェルンの街明かりでしょう。

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シュレックホルン(右手・4078m)やフィンスターアールホーンが見える南側には、
オリオン座も輝いていました。
この景色を見た時点で眠気は既にどこかへ飛んでいきました。
(正確には三脚の無い中でこの写真を撮るために
試行錯誤を重ねてなんと1時間近く掛かってしまいました。。。)

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アイガーのある西側にはちょうど満月が綺麗な位置に。
山肌に小さく見えるのは、既に登山を開始した方々のヘッドライトです。
この時点で小屋の外で寝ていたパーティーが居なかったので、彼らかな。

 

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4時を過ぎてくると3時半から朝食を食べて居たグループが
どんどんと登っていきます。
本当は山陰に満月が入った姿を撮りたかったのですが、
ここで自分たちの朝食時間が来てしまい、渋々小屋の中へ。

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昨夜の意外にも豪華な夕食にくらべ、
随分とスイス的な朝食。エネルギー補給の為には
文句も言ってられないので、手当たり次第おなかへ。

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落ち着いて装備を確認して、いざ出発!!

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小屋を出て、しばらく進んで、はっと気づきます。
昨日小屋の柵に引っかけていたピッケルを忘れてしまいました!!
回れ右をしてピッケルを取りに小屋へと戻ります。

やっぱり寝不足は良くない。
落ち着いて確認したつもりが、全くダメダメでした。

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そうこう手間取っているうちに、
夜が明けそうになってきました。

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さっきまで見ていた星達はいつの間にか姿を消していました。

ということで、改めてイザ出発!!

小屋を出て10分ほどはダラダラとなだらかな斜面を
歩いて進むだけです。足下はもちろん平らでは無いので
注意が必要ですが、特に危険を感じる所もなく、
登り始めにはちょうど良い感じです。

その後初めてのフィックスロープが張られているエリアへ。
ここでは先行のパーティーが既に順番待ちをしてい、
出発15分でさっそく小休止。

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出発まで長くなりすぎたので、
これを「アイガー登山(中編)」として、
別途後編を綴ることにします。