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アイガー登山(後編)

2015年07月03日

フィックスロープ帯で先行者を待っていると、
段々辺りが明るくなってきました。

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どうしても一人ずつ通過していた為、
ここでかなりの時間を待たされることになり、遂に朝日まで上がってきました。

 

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岩壁にも日が差してきて、
登りやすくなったかも!?

 

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このフィックスロープは思ったより太く、しっかりと持つためには
かなりの握力を必要とします。
そのため、ロープに頼りすぎるとすぐに腕がパンパンになります。

 

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出来るだけ岩を持って登れるところと岩を使った方が疲れにくく、
また下で他の登山者がロープを掴んでも振られずにすみます。

 

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1つ目のフィックスロープ帯を越えて上を見上げると
登り出すと意外にも長く、まだまだ上に沢山人がいます。

 

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渋滞中のアイガー。
ここまで稜線の北側(進行方向右側)を登っていくことが多かったのですが、
所々完全に両側が切れ落ちていてるナイフリッジ上を歩くことも。

 

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通過する際は下を見ることになり、イヤでも高度を意識してしまいます。

 

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2つめのフィックスロープ帯。
ここでもやはり少し待たされることに。

待っている間にふと横を見ると、
アイガー・メンヒ・ユングフラウのベルナーオーバーラント三山が勢揃い。

 

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普段仕事でクライネシャイデックから頻繁に見ている三山ですが、
この角度から見るとやっぱり感動。

さらに下に目をやると、
昨日電車を降りたアイスメーアの窓や、登ってきたルートが見えます。

 

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上から見るとクレバスの間を縫うように進んできたことが一目瞭然。
クレバスぱっくり。

 

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写真は女性の方ですが、フィックスロープにしがみついているときに
後続の男性登山者に体を振られ、思うように進んでいないようでした。
かなり待たされていたこともあり、私たちの前にいた地元ガイドは
フィックスロープを使わないルートから先行者をかわすことにしたようです。
我々もそれに続いてフィックスロープを使わないルートへ。

 

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ここの辺りからはアイゼンを付けていたのですが、
アイゼンを使っての岩登りに少し手間取ってしまいました。

外れないと分かっていても、
前の刃2本だけを小さな取りかかりに引っかけて
全体重を乗せることを脳が少し躊躇してしまいます。

といっても結局登らねばならないのですが。。。

 

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途中で遊覧ヘリや、スイス空軍の戦闘機が通過して爆音をとどろかせます。
ソニックブームがアイガーに当たったときは雪崩が起きたと勘違いしてしまうほどに。

 

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ここを登り切ってしばらくすると、雪稜に出ます。
雪稜に出る前に一息入れて装備を確認。

ここまでは聞いていた通り、これでもかというほどのクライミングゾーン。
ここからは噂の雪のナイフリッジ。

このナイフリッジがまさにアイガー登山の醍醐味!?

 

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ここから2百メートルちょっとのナイフリッジです。

 

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意外にも撮影しながら進むと、高さを忘れさせることができます。
といっても撮影中は立ち止まり、動き出す際には足下を見ることには変わりません。

 

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快晴だったため、意識しなくても下が見えてしまいます。

 

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眼下にはクライネシャイデックも。

 

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さてさて、ラストスパート。
あと少しで頂上です!!

 

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無事登頂成功!!
これは雪解け状況により違うのでしょうが、
頂上付近は思ったより広く感じました。

よく見ると西壁側からも登山者がいます。

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彼らはアイガーグレッチャー駅から西壁を登って来たそうです。

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頂上からはあたりが一望でき、ついつい知ってる山を探してしまいます。

 

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ヨーロッパ最高峰のモンブランもくっきりと。

 

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メンヒの横にはアレッチホルン、その脇はモンテローザかな!?

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アイガー氷河の削った地形もくっきりと。
氷河があった部分は未だほとんど草がありませんが、
モレーンのすぐ脇には緑がいっぱい。

以前、アイガーグレッチャー駅からはアイガーの山頂は見えていないと
現地のハイキングガイドに聞いたことがありましたが、
頂上から駅が見えていたので、下から見上げても頂上が見えているんでしょうね。

頂上でしばし休憩をして、下山。

アイガーを下りて、メンヒの東山稜を登り返して、ユングフラウヨッホへ。
結局帰りの電車の時間が迫っていたので、下山時はあまり写真が撮れませんでした。

ということで長くなったアイガー登山の紹介も終了!
今年は熱波のお陰で明日7月4日からミッテルレギ小屋がオープン予定です。

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