スイス・エンガディン地方に位置するサンモリッツは、世界的に有名な高級リゾート地。
美しいアルプスの絶景、良好な雪質、そして晴天率の高さで、多くのスキーヤーやスノーボーダーを魅了しています。

晴天率の高さが大きな魅力の一つです!
また、サンモリッツは1928年と1948年の冬季オリンピックの開催地となった歴史を持ち、ウィンタースポーツの聖地としても知られています。
サンモリッツにはいくつかのスキーエリアがありますが、特に人気なのがコルヴィリア(Corviglia)とコルバッチ(Corvatsch)です。
本記事では、これらのエリアを前編後編に分けてご紹介します。
Corviglia(コルヴィリア)エリア
初心者から上級者まで楽しめるメインスキーエリア
サンモリッツ中心部からアクセス抜群!
このエリアは町の中心部からケーブルカーを乗り継ぐことでスキーエリアのど真ん中に上がってくることが出来ます。
※スキーマップはこちらからどうぞ。

青空に合わせた車両 村内からはゲレンデまではChantarellaで1度乗り換えます

エンガディンカラーに染まっているのがこのエリアの名前の由来、コルヴィリアの標高2486mの展望台です
ここを起点に、さまざまな方向へチェアリフトが出ており、スキーヤーが分散されます。

スタートポイントの町と湖がよく見えます

目を懲らすと凍った湖面で行われる雪上競馬のコースがよく分かります
ワールドクラスのゲレンデ整備
朝一番に山へ上がったものだけが味わえるのが、ピシっと締まったゲレンデ。
ここは男女ともにアルペンスキーのワールドカップ(W杯)が行われる場所でもあり、
圧雪車による丁寧な整備で、素晴らしいバーンが広がっています!

リフトで上がっている時からよだれが出そうな美しいピステ

標高2659mのMunt Da San Murezzanでは、この日は気温も低く、ダイヤモンドダストが出現

まだ荒れていないバーンを存分に楽しめます!
初心者から上級者まで楽しめる多彩なコース
よくお客様から尋ねられるのが、「スイスでスキーをするのは上級者ばかりなんでしょ!?」という質問。スイスにはもちろん日本に比べるとスキーの上手な方は多いかもしれませんが、
もちろん初心者もいます。よって初心者コースもありますよ~。

多彩なコースレイアウト

斜度の緩いところもあります!
日本では時として、スキーを含めたスポーツはある種の「修行」の様にトレーニングをするもの
という捉えられ方がありますが、こちらではスキーはレジャー。
スキーは苦しむものではなく、楽しむもの!
絶景を堪能しながら優雅に滑るのが、ヨーロッパの冬の楽しみ方。
初心者でもこの景色を見ながら滑れば、十分に満足できる時間を味わえます。

山なみを見るだけでも幸せになれます!

よく見るとこのエリアの最高峰Piz Bernina(標高4048m)も見えています さーどの山だろう・・・笑

コース脇になにか有るのが分りますか?

なんと湖を見下ろす絶好のロケーションにあるベンチ!!
ゲレンデの脇に何気におかれている素敵なベンチ。
こういう部分も優雅にスキーを楽しむというアルプスを感じさせてくれます。
標高3,057mからのパノラマビュー
スキーだけでなく、絶景を楽しめるのもサンモリッツの魅力の一つ!
前述のコルヴィリア展望台からゴンドラに乗り換えると、一気に3057mのPiz Nair展望台へ。

大きなゴンドラで一気に標高を稼ぎます

ゴンドラからの眺めも楽しみの一つですね 先程まで滑っていたところが眼下に広がっています!

頂上がだんだんと迫ってきました!

100名乗りの大きなゴンドラ

わずか5分ほどで頂上駅に到着!
頂上駅に着いたら、まずは展望台へ!

風がないと地上よりも暖かく感じる事もあります

眼下にサンモリッツの町を見ながら、南側に大きく拓けた眺めを一望できます!

西側を見るとすぐそこに大きな岩山が!Piz Julier(標高3380m)
本当はここで誰も滑っていない頂上からのゲレンデを一番に滑ろうと思っていましたが、
あまりに天気も良く景色も素晴らしすぎるので、ちょっとゆっくりすることに。

建物内部は展望レストランになっています
朝一番の8時45分のゴンドラで上がったので、ビールには少し早かったので、コーヒータイム。

こんな場所で朝からコーヒーとは実に贅沢!
この場所は、スキーヤーでなくても一般の方も村から上がって来れます。
つまりスキーをしなくてもこの景色を楽しみながらランチを味わうという、
非常にヨーロッパ的な優雅なひとときを堪能できます!!

この展望台の象徴であるシュタインボックの銅像
お茶タイムの後は、ようやく3000mからのスキー滑走!
まずはゴンドラで上がってきた斜面とは逆側、裏面を滑ります。

出だしは少し狭めのコース

裏側といっても景色は絶景なり!
一見堅そうに見えるバーンもここは標高が3000mあるので雪質はかなり良いです!
この時はしばらく降雪がない日が続いた後で、一部で雪が飛んでいった場所も見えていますが、
降雪の後にはパウダースノーでは無く、「シャンパンスノー」が待っていますよ~。
スノーパーク&フリースタイルエリア完備
このサンモリッツエリアはダウンヒルなどのアルペンスキーのW杯だけでなく、
クロスカントリースキーなどのノルディックスキーのW杯や、
飛んだり跳ねたりするフリースタイルW杯まで開かれる非常に珍しい、懐の深いスキーエリアです。

大きなジャンプ台も沢山!

下に見えるのがスノーボードクロスなど行われるコース

この日はアルペンの市民レースが開催されていました
ちなみに今年2025年3月にはここでフリースタイルの世界選手権が開催されます!
早速このエリアで行われたモーグルでは男子は金メダル、女子も銀メダルを獲得しています!!!
詳しくはこちらの日本チームのニュースを。
いかがでしょうか?
写真を見ているだけでも、行ってみたくてうずうずしてきませんか?
是非ともワールドクラスのスキーリゾートを体験しに来て下さい!一見の価値ありです!!!
ーおまけー
ヨーロッパスキーリゾートあるある

レストラン前に放置されたスキー板!

北米のスキーリゾートではあまり見ない文化です
サンモリッツ後編
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